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Y-NOTE by KENTMIYAZAKI

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2010年 03月 09日

ファンクションアプローチ

先日の情熱大陸に改善士なる人が出ていた。

ファンクションアプローチなる技を使って公共事業の無駄をなくすんだそうな。
その時常に考えるのが
『???』は『???』を『???』するもの
と効用を考えるそうで、
『眼鏡』は『視力』を『補う』もの
つまり=人は眼鏡が欲しくて買うのではなくて、視力を補う効用が欲しい事を考える。
というのが基本らしい。

これって設計の世界ではいつも出てくる。

アイディアに詰まった時、まさしく効用を考えると全く別の解決方法が見えてくる。
「そもそも南からの太陽光が欲しいのはなぜか?」
など、当然と思える問題にも疑問を持つことから効用を改める。

さて、住宅の効用は?
諸説あるけど、僕があげるなら真面目に二つ答えます。

先ず
『住宅』は『自分の生活の不確定要素』を『排除』するもの
常に不安定な外界とは対照的に住宅は同じテーブルで食事して同じ布団で寝て、同じ玄関から同じ女房に見送られて仕事に行く。そのように一つづつ要素を確定していくことで人は平静を育む事が出来ると思うから。
そして、
『住宅』は『家族に自分の記憶』を『残す』ためのもの

遺伝子を残そうとするのは本能。でも父親の記憶を残すためには努力が必要。その努力に値するほど高いファンクションをもつモノは『家』が一番だと信じている。

だから、直ぐに壊される家はつくりたくない。

by kent_yano | 2010-03-09 18:00 | 住宅建築家「Y」のノート


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