2009年 12月 18日
K’s BASEの外装仕上げが始まった。 うちの現場には職人さんが多い。 今回は珪藻土の塗り壁で仕上げるので特に多い。 珪藻土の塗り壁仕上げには大工さん防水屋さん塗装屋さん左官さんとそれぞれの材料屋さんが加わる。 珪藻土と言っても、100%純粋な珪藻土ではない。 木材の伸縮、や揺れに耐抗するため若干の弾性を持たせてある。 外部材料で、ひと肌にもあたらないので 耐侯性を選んだ。 今朝は仕上がり具合の確認。 塗装職人の梅木さんが珪藻土を吹き付け、左官職人の中武さんがコテでおさえる。 夏と冬では乾燥させる時間も水の量も全然違う。 当然仕上がり具合も変わってくる。 僕はコテの跡が残らないほうが好きだけど、おさえすぎてまっ平らになってしまうのもキライ。 骨材のブツブツ感を微妙に残す位がイイ。 ちっちゃなサンプルではわからない、その微妙な加減を現場で確認。 もう少しもう少しと言いながら調整していく。 この写真、実は一度目おさえ過ぎて気に入らずやり直してもらっているところ。 二回目にてOK! 天気予報を見ながら一気に仕上げる。 自分の家にいろんな職人さんの手が入って できてるって感じが僕は好きだけど、 最近は現場での作業効率を上げるため既成を使うことがほとんど。 ちなみに INAXのセラミック系で 8000円/m2くらいから パワービルダーが使う外壁だと 1900円/m2 くらいからあるらしい 値段の差は使ってある塗料の差や耐火性能など元々安いのだが、売れ残りなど理由はいろいろあるらしい。 ここで注意!既製品を貼る場合、目地の防止シーリング材は常に太陽光線にさらされ紫外線劣化が避けられない。だから、防水性能をシーリング材に頼ってしまうと防止性能がなくなる。メーカーの製品保証は短期保証で2年しかない。10年保証と言っても一般論は台風時の雨の侵入は災害、雨漏りは普通の雨の時に起こるものと規定されている。 ので、宮崎の人間は塗り替えの時期は【台風で雨漏りする】という理由で防水を兼ねて塗りかえることになる。(ケントの防水仕様なら心配ないです。創業以来今だ防水メンテナンスで出動はしていません) 今回のような塗り壁仕上げのとき、いつもケントで使っているのは「アサヒほんばん」社の45分準耐火仕様でオートクレーブ養生された伸縮の少ない特殊なサイディングで目地をなくすように仕上げます。 値段は5500円/m2くらいから これでも同じ仕様なら宮崎でずいぶん安い方、頑張ってます(^^); 元々シーリングに頼らない防水工事を下地の段階でしているので 塗り替えの時期は本人が【汚れた】ことに我慢できなくなるまではOK。 その際洗浄という手もあります。 数年たってアジが出るのは塗り壁だけど 35坪くらいの家の外壁で210m2くらいはあるから、やっぱり60万円くらいは差が出る。 最後は財布と相談になりますなあ。
by kent_yano
| 2009-12-18 10:51
| 住宅建築家「Y」のノート
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