2011年 02月 28日
先ほど地震があったそうだ。 僕は6年前に建てた花山手のT邸で二階の子供の勉強部屋の間仕切り壁工事の 仕上塗装を見守っていた。 全く気付かない。奥さんも気付かない。誰も。 実はこのようなことは珍しくない。 今回の改装工事に入る前 住み心地をお伺いした。 「地震によるクロスのゆがみも見られず大変健康な状態ですね。」 と僕が言うと、夫婦口をそろえて、 「最近、宮崎では揺れるほどの地震が来ないですよね。」 とおっしゃられる。 昨年 築10年目にして 3階小屋裏を増築?した 池田台のお家も。 「新築してから 地震 来ませんよね」と言われていた。 阪神大震災の被災して敏感だとおっしゃられていた東大宮のご家族でさえ、 昨年の夜中にあった震度3の地震に気付かず、寝ていたそう。 神宮のNさんは電話で話してる最中 先方だけが地震に騒いでて、自分は全く分からなかったそう。 加えて樹脂サッシを採用された方は 新燃岳の 空震にも気付かなかった方が多い。 ニュージーランドでまた痛ましい災害が起きた。 痛ましい災害が起きるたび住宅の耐震性が問題になる。 「日本では考えられないです。新しい耐震基準の建物だから安心です。」 とテレビのコメンテーターは言いながら、 翌年くらいに耐震基準の法律が厳格化されるのが日本の通例。 そんな未完成な木造建築の基準にとらわれることなく ケントミヤザキでは命を守るお家を造り続けたい。 地震災害が起きても基本基準が変わらない、それだけ確立したモノコック構造を軸とした 2X4の設計ルール(告示1540号)で、家を考える。 故に、設立以来 耐震性には自信をもっている。 個人差はあるにしても 住みだして、揺れたことが無いというのは 耐震性の高さを表す名誉な感想である。 (というと木造は揺れで力を流すという方が出てきます。それは寺社神殿の伝統工法で 現代の一般木造住宅は金物強度に頼った軸組み壁工法なので別物と考えたほうがいいでしょう。今も研究中といえます) 「地震で死ぬのは人間だけだ」 とはある登山家の弁。 命よりも優先される、デザインなどあるわけが無いのである。
by kent_yano
| 2011-02-28 10:27
| 住宅建築家「Y」のノート
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