2012年 12月 03日
家をつくるときいつも考えてきたこと。 暖かくて、涼しくて、 木肌のぬくもりを感じて、 庭の畑ともゆっくりと継っていて、 アナログで、収納もいっぱいあって、 地震にも、火事にも、台風にも安心して暮らせて、 家族の一体感があって。 新しくて、懐かしい家―。 宮崎市本郷(まなび野隣接)の 『Shore's』はそんな僕達の家づくりを 御施主様の思いと共につくり上げたお家。 懐かしくて新鮮なヨロイ貼りの外壁は機能的なパッシブソーラーデザインの外観を柔らかく街並みに溶け込ませることに貢献します。 木製の玄関扉を開けると正面の無垢木の壁がちょうどいい具合の土間で来訪者を迎え、 横から畑で採れた野菜を洗っていた奥様がお茶を出す。 『機能よりもデザインだけで選んだ家具をおいて許されるのは玄関だけだ。』とはコンランの教え。何かを考えるために一日ここで過ごすのも贅沢というものだろう。 靴を脱いで進むと、低い天井が一気にひらけ『家族は一つ』の思いが表現されたリビングが迎える。 リビングの一角には音楽好きのご主人の書斎コーナーがあってそこから座って見渡すと、 ロフトへ上がる無垢木の階段と鉄の手すりごしに、 低い天井のキッチン、土間への扉と、庭の菜園まで視線が通る。 視線の途中には家族が集まる大きなダイニング。 テーブルは同じ高さでキッチンと連続し、 一段下がった母の視線は天井の低さも相まって 自然とテーブルに気持ちが集中し、食事の楽しさを伝えるには十分な効果をもたらす。 機能と心がつながった、この父と母の対角線は 子供に何を伝えたいのか、何を教えたいのか、 家が無言で語りかける。 家は自分のアイデンティティーを表現するものであるとはこういうことなのだと思う。 今週末 12月7日(金)・8日(土)内覧会します。 矢野崇幸
by kent_yano
| 2012-12-03 11:12
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