Y-NOTE by KENTMIYAZAKI

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2009年 05月 27日

京都・近江八幡・五個荘に行ってきましたぞ!

先週、京都上賀茂下鴨地区・近江八幡五個荘に視察旅行に行ってきました。f0189527_1211336.jpg
今回のテーマは『継承される住宅のデザイン』
団長はHICPMの戸谷先生、講師兼ガイドに京都橘大学の竹山教授、団員は洋風デザインの大御所渋谷デザインスタジオの渋谷さんとそのクライアントの方、アスカデザインPの桜井専務、瀧澤三男建築デザイン事務所の瀧澤さん、まちづくり㈱の代表宮川さんと宮崎からは矢野という大変少人数で濃いメンバー。皆さん普段は全国で講師をお務めるするほど大変アカデミックな方達の中で少し気遅れ、メンバー的に何とも贅沢な視察です。
実は今回の視察発端は講師兼ガイド役をかってくださった竹山教授が最近書かれた著書「サスティナブルな住宅・建築デザイン」という本の実証を兼ねた視察だったのです。
本の内容については別の機会にしますが、
江戸時代から続く町並みを今でも愛し、低い軒先を改造することなく住み続ける住人。その町にアメリカから来たヴォーリズが建物を新築する。そしてその洋館もまた長く愛され住み続けられる。ヴォーリズの建築がなぜ日本家屋の町並みに溶け込むことができたのか?政府の提唱する物理的な長期優良住宅だけでは見落とされている【継承されるデザイン】の答えを考える有意義な視察でした。f0189527_122203.jpg

その後二日ほど延長して一人京都を散策。今回同道した東京の建築家瀧澤さんから教えてもらった、お勧めの京都ツアー。これを制覇すればなんちゃて京都通(笑)の仲間入り!?
電車と歩きと自転車で京都駅から京都駅。建築家がうれしい京都ツアーですが誰にでも楽しいと思いましたのでご紹介しときます。二日目の自転車ルートは僕のアレンジで行き当たりばったりでしたが十分町屋建築を堪能できます。

朝9時 京都御所(桂離宮は予約不可でした残念)→鴨川渡って→京阪電車で「四条」まで→建仁寺で庭を眼でて→一子相伝 原了郭の七味を買って→「京都一心居」のゆず雑炊でお昼(内装ももてなしも両方楽しめて流石建築家ご推薦て感じ)→隣接する八坂神社をお参りして→ねねの道二年坂三年坂清水寺茶わん坂降りてきてここまでで5時、歩きっぱなしですが十分満喫できます。一度ホテルに戻って夜の祇園花見小路を散歩お手ごろ価格で地方のお客さんにもやさしいが、明石の鯛にこだわる頑固おやじの料理屋「橙」で夕食。偶然ですがもう無くなりました宮崎の名店「魚彩」のご主人も一年に一度食事に来られてたそうです。

翌日は、レンタル自転車町屋めぐりキンシ正宗酒造→紫織庵(茶室を平面図に落としてときました)→町屋リノベーションの百足屋で昼食べて→東本願寺三十三間堂で3時半リムジンバスの時間となりました。
唯一三十三間堂近くのわらじやのウナギ雑炊を食べれなかったのが残念。

清水から茶わん坂を降りてくる途中、銀座にもお店のある【東哉】という陶器店で運良く御当主とお話させていただくことができました。
織部系、伊万里系、萩系、などなど豊富なデザインそれぞれが完成され、驚いていると、
「清水焼というと何でもありと思われてるかもしれませんが昔から全国の名工が集まって公家さんという大得意さんの目に留まるよう1000年の歴史の中で競い合った技術の結晶が今に残っている訳です。ですからいまさらできないモノないものはないんです。でも聞かれれば家の清水は「こうや」というよそさんと違ううちだけのもんが明確にあらしまへんことには京都で生き残ってはいけまへん。この一見萩焼きをくずしたようなこの碗も・・・・・。」と我々の世界にも通じる大変含蓄ある話で絞めていただきました。
今後の僕の設計に活きてくることを願って、、、。f0189527_1215561.jpg
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by kent_yano | 2009-05-27 12:35 | 住宅建築家「Y」のノート
2009年 05月 17日

箱の家

箱の家―。
言ってしまえばそれまでかもしれない。
でも、この箱には 多くの家族が抱えている問題点をモチーフにした試みが凝縮されている。

建築コスト・高性能・高機能・長期耐久性・温熱環境・耐震性・長期対応デザインetc・・・。
【住宅】に求められるあらゆる条件。【住宅建築家】として表現したい事、【施工者】として確保したい建物の安全との両立。
なぜそれを選択したのか?一つ一つに意味があって、それが当たり前のように存在することを目指す、

ここに至る12年間が思い出される。

1997年専門誌 新建築の住宅特集に掲載された難波和彦氏の【箱の家】
1995年から建築の完全なる特殊解を見つける為の記念すべき第一作目【箱の家-1】から、その後に続く21作品の紹介記事。このプロジェクトの凄さは写真でも十分に伝わりその後の住宅建築業界に大きな衝撃を与えた記事だった。そのころ不況の中ローコスト住宅が全盛のころ 宮崎の片田舎で独立したばかりの建築士が受けた衝撃はもっと大きい。

それまで、要望に対する設計変更は広げる・形が変わるが普通。
それを大きさを変えずに対応するための基礎設計力の見直し。
コストを削減するための装飾の排除と普遍的な形の美しさの追及―。

以来、この単純化された矩形の箱に、日常生活の過ごしやすさと能率的活動と環境を詰め込み、かつコストも抑えようと努力することになる。(要望に、形や大きさを変えず対応するにはそのつど設計全体から見直さねばならない。同時に問題点の根幹を解明する必要がある)

紐解けば日本を代表する建築家故吉村順三氏も「建物は矩形を旨とすべし」と説いていた。
それは、構造の安定が目に見見えなければ美しい建物にならないという考えからでもあった。

そもそも難波氏の箱の家は、
「原型としての【箱の家】であり標準化とその展開」
という点に置かれているので同系のデザインが流通産業化するメーカーやFCで【標準化】だけにスポットが当てられ商品化されたとしてもいたしかたないかもしれない。
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【住宅の標準化】の先進国と言えば 実はアメリカ。2005年、15年ぶりに行ったカリフォルニアでは、130戸の分譲地を一つの基本設計から3つのデザイン様式を定めカラーリングと配置によって統一感のある美しい町並みを表現しつつ、隣家とは異なる個性を表現しており、その柔軟なアレンジ力による実現性と発展性に驚いた。一つの基本設計をベースとする事はコスト・品質の両面から大変有効であるというのはアメリカのコンストラクションマネージメント技法の本質であるので当然の進化と言える。しかし その設計力は日本のメーカーの言う【標準化】の設計力とは比べ物にならないほど先進的で生活者的あると感じる。

当時、氏はこうも言っている。
「箱の家は一般解ではない、特殊解に徹し普遍性を目指す、つまり特定のライフスタイルを持った人たちだけにふさわしい原型の提案である」と。
しかしてそれから12年の間、日本人は思想のグローバル化とともにこれらの建築コンセプトが依頼者の要望にも合致し、デザインとして受け入れていただける事が多くなった。
というより今まで日本の建築業界に不足していた普遍性を持った要素であったため、特定のライフスタイルを持った人たちではなく、「経済性と利便性を軸として考える」人たちの一般解と考える事ができるようになったと思っている。
何より、評価すべきは、当時の日本の建築業界において【人より変わった大規模建築】だけが評価された時期に 一般住宅の木造建築又は鉄骨造に対して行った試みは革新的で、その後の住宅建築のベンチマークとなりえる設計指針だったと言える。それゆえ、現在も同じベクトルを持った全国の多くの設計者がミニマリズムで矩形な木造住宅の可能性と地域性を個々に表現しようとするまでに成長する、有意義な活動に発展したとと思うわけです。

しかして、現在の僕。
依頼人の要望を取り入れつつ原型としての矩形を様式に応じて、でもやっぱりアンティークとか好きなものは好きなので、自分なりに有機的に【宮崎らしいケントの箱の家】を表現したいなあと、日々研鑽(笑)
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by kent_yano | 2009-05-17 11:09 | 住宅建築家「Y」のノート
2009年 05月 09日

真夜中の火と煙は火事でしょ!?

ゴールデンウィークの最終日。翌日からの仕事に備え一人、リビングで思案中。
12時近く、先に床に就いた女房が「煙の臭いがする」と言い 起きてきた。

気づけば確かに!煙の臭い。
家中を捜索するが異常なし。外からにおうのか?

あわてて2階の窓から夫婦で顔突き出して香りの強い方角を見ると、直線距離で100Mくらい先の家から
うっすらと煙が見える。時間は深夜12時近く。周りはお年寄りが多く みんな寝静まってる。【火事が起きたら普通の木造住宅は15分で全焼】のデーターが思い浮かぶ。
「今ならまだ間に合う。ちょっと行ってくる!」
あわてて、懐中電灯握って 煙の方角へ全力疾走!
日頃から鍛えておけばよかったなんて頭によぎりながら角を曲がる。
近づくと古いお家の裏手から間違いなくもうもうと煙が上がってる。
「火事の初期段階だ。」息の上がった状態で あわてて119番。
皆さんあんまり通報することなんてないでしょうから今後の参考にしてください。

ケントヤノ 「桜ヶ丘の一般住宅から煙が出てます!」
消防署   「火事の通報ですね。桜ヶ丘の何番地ですか?」
・・・・・・・???

あわてて駆け付けた知らないお家の番地なんて知らんです。どうしよう住居表示も出てない隣のお家は?ない!えーっとここは下の郵便局から上がってえーっと、これで余計パニクっちゃいます。「あわてづにゆっくり落ち着いてください」と言われても「分かるかー!」なんて思ってる矢先、火の手が上がった。
こりゃ火事だ家人に知らせなきゃと思いつつ、この段になってもホントに火事か疑心暗鬼。間違って人騒がせになっちゃいかんとまだ人目を気にする小心者。挙句大声で
「すいませーーん!火事じゃないですかーーー!?」と疑問型。その間もオレンジ色の炎は大きくなってる。
「すいませーーん!すいませーーーん!火が出てますよーーー!」三回程叫んだ頃、寝巻を着た ご婦人が
「火事じゃないです、芝を燃やしてたんです・・・。」
と出てこられた。はーーー? 
わたしゃもうばつが悪くて「失礼しました」といってそそくさと帰ってきました。

・・・・・が!!!!

夜中に火を見て、「あーー焚き火してる」と ほのぼのと思うヤツはおらんぞーーー!
夜中に芝燃やす方が まちがっとるぞーーー!!!
ホントに消えたか気になって眠れんかったぞ―――!!!
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by kent_yano | 2009-05-09 12:26 | 日常の「Y」