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Y-NOTE by KENTMIYAZAKI

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2006年 09月 01日

ふらぷらって知ってます?

今日はちょいといまはまっている音楽の話なんぞ、、、。
先日、フライドプライド(略してフラプラ)というJazzyでPOPなユニットのライブに行ってきました。
2年ほど前、業界事情通の友人から『すごいのがいる』と、CD聴かされて 日本人ばなれした彼らの音楽に一発ではまった次第です。 初めて聴いた人は皆 黒人グループだと思うほどのテクニックと歌唱力は、超絶技巧派アコースティックギターリストの『横田アキオ』と天才ボーカリスト『Siho』の二人から生み出されます。その実力は、デビューがアメリカの有名ジャズレーベル『コンコード』からと聞いて納得です。
その上 たくさんの英語のオリジナル曲は全てM.Fukudaという日本人の作詞と横田氏の作曲というというところも好きになった一つ。いつかは世界のジャズスタンダードナンバーに純国産の一曲が登場するかもと期待してしまうところです。
SR-BOXで60人ぐらいのライブだったのですがもう鳥肌モノでした!
こんなに実力があるのに知名度やCDの売れ行きがいまいちと聴くと応援したくなります。残暑きびしきおりスカッとしたい週末にはもってこいのCDです。
ご興味ある方はHPで視聴できますから聴いてみてください。
コチラhttp://www.jvcmusic.co.jp/friedpride/discography/index.htmlです  
で気に入ったら買ってやってください!

# by kent_yano | 2006-09-01 13:57 | 休日も「Y」は考える
2006年 07月 11日

現代建築紀行VOL.5福岡大名編 「時間の重みを貯える美容室」

現代建築紀行VOL.5福岡大名編 「時間の重みを貯える美容室」

先日福岡にスタッフ全員で研修に行ってきました。そのとき古くからの城下町の風景が今も残る大名(地名)で たまたま見つけた中村美容室という美容院の完成度の高さに驚き ずうずうしくも中を見せていただきました。
現代表の西田さん
「偉大でハイカラな祖母中村静江ともし一緒に仕事ができるならこうしたい、こうすれば気に入ってくれるのではという思いからつくった」との弁。
初代は髪結いの名残があった当時 赤坂で創業し美容学校で講師を勤めるなど、今で言うカリスマ美容師。そんなハイカラで偉大なお婆サマがデザインコンセプトなんてかっこよすぎ!です。 お店の正面に鎮座するのは骨董品やさんでしかお目にかかれないような古くてモダンな美容チェアー。なんと初代の時から使ってる年代物というからおどろきです。 元々アンティークがお好きだった西田さん
「時間の経過によって生まれた雰囲気にドラマを感じる」とは玄人の感性です。
全体の調度品もそれに合わせ西田さんご自身がアメリカの東海岸まで買い付けに行ったほどの懲りように一同感嘆の声でした。(西海岸ではダメだったところにより深いこだわりを感じます)そのこだわりはトイレの中やシャンプー台、レジ台にいたるまでの徹底振り。
【塗り壁】と【板金の天井】について
「クラシックなデザインをシルバーでスパイス(ファンキーな感じ)を効かせ 色と質感のコントラストを出して まさに中村美容室!を表現したかった」そうです。
ただ、「塗り壁がプロに任せてきれいになりすぎた」との微妙な不満もこれならわかります。
最近、 散々自分たちの欲するままに設計してきた日本の著名な現代建築家が「サスティナブルデザイン」であるとか「街並みに配慮して」などと称して設計しはじめました。
しかし、表参道ヒルズのように言葉ばかりでどうもピントがずれているように感じます。僕たちは、新装美容室=モダンデザインの急先鋒という潮流の中で あえてこのデザインで新装した中村美容室の西田さんが【10年間住んでいたニューヨークから3年前に帰国したばかり】だということに注目しなければなりません。
それは【長く愛されてきた老舗の暖簾】と、海外生活経験者の感性を持って【それを守り発展させていく】為の選択の答えはこのデザインだったことに現代日本の建築に対するアンチテーゼを見る思いがするからです。
この中村美容室の西田さんの《お婆様と一緒に働くなら》という思いには《これまで》と《これからもこの街で暮らす人間》としての使命を感じます。いかに街に溶け込むかを 敏感に そして誠実に感じ取って出した答えだと感じます。街並みを維持する事は街の魅力を高め、そこに住む人たちを幸せにします。この大名には西田さんのような 帰属意識をもった建築主が多いように思いこの街がとっても好きになりました。私のようにこの町を好きだという人がたくさんできれば、需要が産まれ、街の資産価値が上がります。新宿化していく銀座の街並みなど、資本主義の前に失われていく街の風景はたくさんあります。それに勝てるのは住民同士の帰属意識でしかありません。
新築したばかりの西田さんは
「私の中で完成するのは50年後。時間を経過したこのビルを早く見てみたい。」
ともおっしゃいました。
海外で時間の経過によって生まれる【街の熟成】という魅力を存分に感じてきた人間ならではの意見だと思います。
このような感性を持った人間がもっともっと増えれば又違った日本の魅力になるはずなのですが、、、。
私としてはこの大名にマツモトキヨシが来ない事をまたこれからも魅力的な街が維持されていくことを切に願います。
最後に突然の訪問にもいやな顔一つせづお付き合いいただきました西田様。本当にありがとうございました。大変いい勉強になりました。今度福岡出張の際は焼酎もってよらせていただきま~す。f0189527_135401.jpgf0189527_13543955.jpgf0189527_13551483.jpg

# by kent_yano | 2006-07-11 13:52 | 住宅建築家「Y」のノート
2006年 05月 26日

ナゼ、高気密・高断熱住宅に したいのでしょう?

私達、住宅建築家は なぜ住宅を 高気密化・高断熱化したがるのでしょう?

快適に住むため?実はもっと大きな地球規模のお話しなんです。(大袈裟?イエイエホントです)

住む人の快適な室内温熱環境を左右する条件は
《気温》《湿度》《熱放射》《気流》《代謝量》《着衣量》 の6つです。
その内の一つ《熱放射》は 建築技術で直接コントロールすることが可能です。


《熱放射》は「室内の温度が屋外に逃げる(奪われる)」または「屋外の熱が室内に進入する(伝わる))事ですので、断熱材を入れるなどして《断熱性能》を高めると 室内の温熱環境を一定に保つことができます。
《断熱性能》が良くなれば 効率よく暖房・冷房をすることができますので、これは言い換えれば
室内の《気温》をコントロールすることにつながります。
この時一緒に《気密性能》を高めれば より効果的ですし、また屋外からの湿気の流入を防ぎ エアコンなどで適切に《湿度》コントロールすることを可能にします。

《気流》は、空気の流れです。風は体感温度と関係します。具体的には毎秒1.7mの風が吹くと体感温度は1℃下がります。
《気密性能》が確保された 安定した室内なら窓を開ける・閉める、ファンを回すなど計画的に《気流》を管理することも可能です。

このような《断熱》と《気密》の関係は調度 「魔法瓶」と「ふた」の関係と同じです。 魔法瓶に熱いお湯を入れても 蓋=(密閉する)をしなければすぐ冷えてしまいます。同時に行わなければ十分な効果を発揮できないのです。《断熱性能》と《気密性能》を適切に施工できれば《熱放射》をおさえ《気温》と《湿度》《気流》までもコントロールすることにつながり、室内温熱環境条件の4つを物理的にクリアーすることになるのです。

物理的な4つが適切にクリアーできると 過剰な暖房も過剰な冷房も必要としない、家中がいつでもどこでも快適温度に保たれていて 家 全体が暑さ寒さを感じない=外気温度に左右されない家となります。当然 夏は 家の中のほうが涼しいので冷房の使用が少なくなり、冬も家の中のほうが暖かいので暖房の使用も少ない、だから光熱費も下がり家計も大助かりとなります。
もし、日本中の新築住宅 全てが次世代型省エネルギー性能を確保できたら 日本全体の住宅からのCO2排出量は3分の2に削減できるでしょう。これは太陽熱ソーラーパネルを設置するよりもはるかに社会貢献度が高いお話です。なぜなら、断熱材を作ることは大変容易で大きな工場も大きな設備も電力も必要とせず、その上断熱材は沈黙の建材といわれ、一度適切に施工されると、劣化せずにメンテナンスフリーで半永久的に光熱費削減に貢献し続けるからです。つまり 住宅の耐用年数だけ CO2の発生を 黙って削減し続けるエラーい奴なのです。

人間のわがままで起きた地球温暖化《問題》を 人間の快適に、節約して住みたいとするわがままを押し通すことで今度は逆に地球温暖化《対策》にかえるという文字通り魔法のようなお話なのです。

# by kent_yano | 2006-05-26 13:49 | 住宅建築家「Y」のノート
2006年 03月 04日

上棟日が怖いのは僕だけですか?

工事が始まると毎回感じることがあります。こんなことを僕が言ってはいけないのでしょうが、上棟を迎えるまでいつも不安です。
常日頃「次世代に残す住宅を造る」を標榜しているだけに、何十年も存在するデザインができたか?とか計画ミスは無いか?検討し忘れているものは無いか?などなど。それを拭い去る為に長い時間繰り返し検討してきたはずなのに、いざとなるとやっぱり僕の中の「ザビエル矢野ちゃん」が問いかけてきます。
街にいると自然の中で暮らしていることを忘れてしまいます。でも家づくりは間違いなく自然界になかった人間のエゴを形にしていく作業です。自分の設計した机上の家が現実となる期待と功罪、このたとえようの無い不安感だけは初めて担当した13年前の一棟目の時感じたのと変わりません
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# by kent_yano | 2006-03-04 13:47 | 住宅建築家「Y」のノート
2006年 02月 14日

外柵とアプローチ

駆け出しのころ、老齢なる師にやさしくさとされた言葉をいつも思い出します。

「ヤノ君、家だけ造っちゃだめだよ、必ず庭もプランしてあげなさい。
だって、その二つがそろわなきゃ《家庭》にならないだろう?」
いい言葉でしょ。
以来 平面プランを造るときには車を降りてからどう玄関に入るかや、リビングからの眺めなど 必ず心がけています。

写真はあさひが丘のK邸のアプローチです。カラーリング・素材共に 家と良くマッチしたアプローチだと思いますf0189527_1343354.jpg!!
数年後訪れると 木々の成長と共に家が熟成していくのが、うれしくなりますね。

# by kent_yano | 2006-02-14 13:39 | 住宅建築家「Y」のノート
2006年 02月 13日

住宅のデザインVol、1

先日の内覧会 たくさんの方に来ていただきホント感謝感激でした。
中に「ケントさんって、こんなアメリカンデザインもできるんですね」
と言われました。
「ええ、アメリカ住んでましたから、、、。」といいそうになりましたが笑ってました。そう言えば 最近は アレンジしたのが多かったからなー、と正統派輸入住宅の、ダイニングで一息ついたしだいです。
でも、今回のM邸はオリジナルデザインのセオリーから言えば ちょっと外れます。ジョージアンスタイルにヴィクトリアンファームハウスのポーチを作ったら、外壁は横板張り(ヨロイ貼り)が王道です。でもここは、スタッコ調(塗り壁)です。おそらく去年南カリフォルニアで見ていなかったら怖くてできなかったでしょう。一歩間違えれば取り返しのつかないダサダサになっちゃいますからね。ところが!多くの現代南カリフォルニアのリモデリングケースを見ると自由なスタイルでアレンジされてんです。2枚目の写真がサンディエゴいったときの写真です。外観からするとスパニッシュコロニアルですからオレンジの素焼き瓦するところを緑の瓦で北ヨーロッパ入れちゃってるんです。無国籍だけど全然かっこいいでしょ!?ちらりと見えた家の中の調度品も超上品でした。只、これも基本のオリジナルデザインをちゃんと知っているからアレンジできるんですよね。
じゃあ、アメリカンデザインてどんなの?てことです。多くの方が想い描くアメリカっぽい家は俗に言う「アーリーアメリカン調」といわれる、アーリーイングリッシュコロニアルスタイル(初期英国植民地住宅様式)のことだと思います。(今回のM邸や赤毛のアンの家など)確かにこれが原型とされていますがご存知のとおりアメリカは移民の国です。そこで生まれた植民地の数だけアメリカンデザインが生まれたわけです。オランダ人植民地ではダッチコロニアルスタイル、スペイン人の植民地ではスパニッシュコロニアル。次回から折に触れ其々解説しますね。f0189527_1338174.jpgf0189527_13383457.jpg

# by kent_yano | 2006-02-13 13:35 | 住宅建築家「Y」のノート